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建築科2年生 鉄筋コンクリート柱サンプル作り ~コンクリート打設~
夏休み前に型枠製作を完成させました。今回はいよいよ生コン打設になります。
座学時間に、必要なコンクリート数量を拾い出す積算を行い、材料になる、砂・砕石・セメント・水の量を容積と比重を元に、重量換算で使用量を算出し班ごとにまとめました。
このブログをご覧のみなさんは円柱の体積の求め方って即答できますか???
πr2乗×高さ??? 2πr×高さ???
まずは使うものを並べてみました。
重さを量る、台はかり、電子はかり、練り板(フネと呼んだりもしますね)、ハンドスコップ、バケツ、後は使用材料のセメント・砂・砕石。



【コンクリートの作りの手順】(本来は④→③)
①それぞれの材料を正確に量る
②フネの中にセメント・砂(細骨材)を投入し、むらなく混ぜる
③水を入れてさらに混ぜる
④砕石(粗骨材)を投入し、また混ぜる
⑤打設!
毎年のことながら練り混ぜ順序を正規の通り水を入れる前に砕石を混ぜてしまうハプニングがありまして、混練に苦労していました……。
大きなスコップや練り混ぜ用のクワなどを使って練り混ぜすると効率的なのですが、ハンドスコップでしっかりじっくり練り混ぜていきます。
砂とセメントが良く混ざったところ(空練り)で規定量の水を投入し、さらに練り混ぜし砕石を入れます。
固まる前の柔らかいコンクリートを生コンクリートやフレッシュコンクリートなどといいます。






型枠に流し込む前に、スランプ試験(※1)を行い、強度試験用のテストピースの作成をします。



苦労して作った大事な生コンをこぼさないように、ハンドスコップで型枠の中に入れます。
この際に丁寧な締固めができると、脱型時に打ちあがりのきれいなコンクリートに仕上がります。

テストピース供試体のレイタンス(※2)を除去しキャッピング(※3)を行い、水槽内で水中養生をし強度試験に臨みます。



強度試験の模様は次回掲載したいと思います。
■※1)スランプ試験とは、生コンクリートの品質をはかる指標のひとつである「流動性」を確かめるための試験。
スランプとは、生コンクリートの流動性を示す値のことである。スランプ値の大きい生コンクリートほど、流動性が高い。単位はcmで表す。
■※2)レイタンス除去とは、硬化する際にコンクリート中に含まれる微粒子などが上昇してできた、空気を多く含む脆弱な物質を、ワイヤブラシなどで削りとる作業です。
コンクリートの打継ぎする際も付着性を良くするためや、ひび割れを防止するために、レイタンス除去を行います。
■※3)キャッピング作業とは、製作したテストピースの上面は、レイタンスがあり、デコボコしていますので圧縮試験時に均一に力が加わるように、上面を平滑にする作業です
レイタンスを除去した後セメントペーストで型枠上端まで満たしプラ板やガラス板で仕上げます。
キャッピングをするために、テストピース型枠上端よりやや低くコンクリートを打設しておきます。
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